ドリームSB型 1955
ホンダとしては初めてOHC方式を取り入れた記念すべきモデル。シリンダ・ヘッドの剛性が高く要求されるOHC方式は、当時の技術では困難とされていたが、ホンダは材質の改善などでこれらを克服。出前のドリーム4Eの不振。さらには会社そのものが倒産寸前という中、起死回生をかけての自信作は、重厚さを感じさせるデザインも手伝って、まずまずの人気を得た。
ドリームSA 1955
同じOHC方式を採用するドリームSBとは姉妹車となるモデルで、こちらは排気量246ccのエンジンを搭載。344ccのSB型とは、最高出力で約4psのビハインドがあるものの、最高速は100km/hオーバーの実力を誇った。SB型と同様、生産性と丈夫さを両立したプレススチールフレームを採用している点も見逃せない。その高性能ぶりは、第3回富士登山レースでの勝利により、見事に証明された。
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