XLV750R 1983y

XLV750R 1983y

 アフリカツインのルーツをたどると実は1982年にまで遡る。'82年秋のパリサロンショーに出品されたXLV750Rである。ちょうどVF750F/セイバー/マグナ(1982y)といったV4モデルが産声をあげた時代で、V型エンジンの普及にホンダが躍起になっていた頃である。とは言え、これでもかと言わんばかりに真紅にペイントされたV型エンジンを搭載した、巨大なナナハンの登場にはさすがに誰もが驚愕した。なにしろデカイ。ロードスポーツモデルですらまだ採用されていない最新のアルミフレームが奢られていたとは言え、装備重量で軽く200kg(乾燥重量は195kg)を越えるモンスターマシンである。大地を自由に思いのままにというわけにはいかない。オフも走れるけど、活躍の場はあくまでオンロードが主体。オールラウンダーとしての性格付けはすでに確立されていたのである。ベースになったのは、水冷OHC3バルブのVツインユニットを搭載するアメリカンバイク・NV750カスタム(1982y)だ。一応、オフロードランを想定して、エンジンは空冷化が図られており、パワー特性もより中低速を重視したオフロード寄りにセッティングされてはいるが、駆動方式にNV750カスタムと同様のシャフトドライブを採用していることからも、ロングツーリング向きの性格が強い。国内には1983年に限定発売され、話題を呼んだが、日本の林道向きではなく、思う存分走れる機会はほとんどなかったと言っていい。


ホンダXLV750 R 1984y

エンジン:空冷 4サイクルOHC 3バルブ45°V型 2気筒 総排気量:749cc ボア&ストローク:79.5×75.5mm 圧縮比:8.4 最高出力:61ps/7,000rpm (DIN)最大トルク:7.0kg-m/5,500rpm(DIN) 始動方式:セル 変速機: 5段(1:2.500 2:1.750 3:1.291 4:1.000 5:0.833 )全長:2,240 全幅:890 全高:1,230 地上高:240 軸間距離:1,480 シート高:840mm 重量:193kg 燃料タンク容量:19  キャスター:27°00′トレール:100mm タイヤサイズ:(f)90/90-21(r)130/80-17 輸出車

風倶楽部

バイク全般のヒストリーが中心となります。バイク好きの人たちが気軽に閲覧できるようにオープンな状態を保っていきたいと願っています。アメブロに掲載してきた記事が多くはなりますが、補足を加えていきます。

0コメント

  • 1000 / 1000