ZOOK 1990
スケボーを大きくしたようなボディに、ハンドルとシートがニョキニョキと伸びたユニークなスタイルのZOOK。ヘルメットホルダー兼用のシート形状や2段階に上下調節できるシート高など、斬新なデザイン同様、メカも画期的。「乗って楽しく」「見て楽しく」をコンセプトに、'89年のモーターショーでは若者の注目を集めたものの、近未来的フォルムについていけなかったのか、シートが小さすぎてお尻にフィットしなかったのか、若者のハートをつかむことも、オバちゃんの支持を得ることもできなかった。
EZ-9 1990
EZ-9と書いてイージーナインと読む。その心は、とことん手軽に乗れて楽しめる90だから。突起物を極力少なくしたフルカバードボディには、新設計の89.7cc強制空冷2サイクル単気筒エンジンを搭載。Vベルト駆動のオートマチックに加え、最大のポイントは下り坂ではしっかりエンジンブレーキがかかるという構造。スクーター感覚のイージードライブを実現しながら、走りは本格的なのである。ボディの素材には転倒のキズが目立ちにくい着色樹脂を使用するなど、抜かりのない仕上がりもさすがだ。これで公道バージョンがないのが不思議なくらい魅力あふれる1台。
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