HONDA CB-1type-II 1991
CB-1に、セミアップハンドルを与え、中低速域での出力特性を向上。更にハイギアード(2次減速比:2.600→2.466 、6 速変速比:1.333→1.280)に設定を変更して、ロングツーリングにも快適性を与えたモデル。ネイキッドモデルであっても、スポーツ性に妥協を与えることなく、水冷のパワーユニットを与えたことは、CB-1の魅力ともなっている。
JADE(1991y.3) がCBR250R のパワーユニットを用いて高性能な一面を主張している様に、CB-1も決して平凡なスポーツモデルに終わらせてはいない。しかし、ネイキッドモデルと言うスタイル上の印象から、使用状況には幅広い対応が求められていたことも事実だった。そこで、高速道路での巡行能力を高め、ハイギアード化やガソリンタンクの容量アップ(11 →13 ) 、シート形状の変更等を行い、このCB-1type-II をデビューさせることとなった。しかし、反面出力数値をCB-1の57ps/11500rpm →53ps/11000rpm としたことは、やや疑問でもあった。ハイギアード化され、不足となったトルク面を出力特性の向上でカバーする等といった複雑な設定は、必要のなかった様にも思える。
実際に、CB-1には既にCBR400R のパワーユニットを使用しながらも、シリンダーヘッドやカムカバーに変更を与え、インレットポートを20mmの延長。更に、エキゾーストパイプのサイレンサー部の容量を縮小(3.5→2.7 ) 。最高出力の数値をCBRの59ps→57psにダウンさせながらも、3600rpm と言う日常頻繁とする使用回転域では、逆に4ps のパワーアップを果たしてもいるからだ。ま、このCB-1type㈼に関してだけ言えば、何の不満も無い事だけは事実として記しておく。アジャスト機構を備えたフロントブレーキレバー、スタンドグリップを兼ねたフックハンガー、センタースタンド装備等、日常性の高いモデルである。
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