HONDA ホンダRC115 (1965y)
RC114 ではフラットバルブのキャブレターを採用し、RC113/2RC113を上回る出力を稼ぎ出す。が、アクセル開度に対する反応がシビアすぎて、十分なポテンシャルを生かしきれなかった。高回転域の優位さを持っても、R.ブライアンが4 勝を挙げるに止まり、その年のタイトルは、スズキRM64/H. アンダーソンが獲得している。この後、1964年の日本GPにはデビューウィンを飾る2RC114が、更に出力を向上させていた。バルブ径をRC114 の吸気側13mm×2 、排気側11.5mm×2 →14mm×2/11.5mm ×2 とそれぞれ拡大。バルブタイミングの変更もあって、最高出力15ps/20,000rpm、スピードは160km/h 以上と言う実力だった。RC115 は、1965年4 月の世界GP第二戦にデビュー。1962年以来50ccクラスで初タイトルを獲得する。ライダーは、R.ブライアン。ボア・ストロークは従来の33mm×29mm→34mm×27.4mmに拡大。バルブ径を吸気2RC114の14mm→13.5mm、排気は2RC114と同寸の11.5mmを採用。バルブタイミングの変更で出力値を10%向上させている。50ccクラス最終モデルRC116 では、ボア・ストロークを35.5mm×25.14mm とし、バルブ径を吸気側のみRC115 の13.5mm→12.5mmに変更。実用回転域21,500rpm と言う超高回転域で14psを発生。最高速度175km/h 以上と言う実力で、その年のメーカータイトルを獲得している。非常に細やかなセッティング変更を繰り返し、可能な限りの技術力を駆使した50ccRCレーサー達。データーの集積と解析に費やした努力は、世界のトップメーカーに君臨する原動力にも成った。
記録:RC114:1964年6月マンT.T・R.ブライアンズ2位
1964年6月オランダGP・R.ブライアンズ優勝
1964年7月ベルギ−GP・R.ブライアンズ優勝
1964年7月西ドイツGP・R.ブライアンズ優勝
1962年11月日本GPからは2RC114に変更。
RC115:1965年4月西ドイツGP・R.ブライアンズ優勝
1965年5月スペインGP・R.ブライアンズ2位
1965年5月フランスGP・R.ブライアンズ優勝
19656月マンT.T・L.タベリ優勝
1965オランダ GP・R.ブライアンズ優勝
L.タベリ3位
1965年ベルギーGP・L.タベリ3位
1965日本GP・L.タベリ優勝
R.ブライアンズが2位
SPECIFICATION
RC115
エンジン:前傾並列2気筒
排気量:49.8cc
ボア&ストローク:33×29mm
圧縮比:…
バルブ方式:13.5✖2/11.5✖2
機関駆動方式:…
点火方式:トランジスター点火
気化器:…
最高出力:…
最高回転数:…
潤滑方式:…
クラッチ:…
変速機:…
タイヤサイズ:F/2.00-18 R/2.26-18
ブレーキ:F/キャリパー式
R/2リーディングトレーリング
懸架装置:F/テレスコピック R/スイングアーム
車両重量:50.0kg
最高速度:…
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