HONDA ホンダRC163 1962

HONDA ホンダRC163 (1962y)

1962年11月。鈴鹿における全日本ロードレースで、ジム・レッドマンのライディングでデビューウィンを飾っている。1961年に、250 フォアをライディングしたマイク・ヘイルウッドは、この年はMVアグスタの350/500にチェンジ。レッドマンは多大なる期待に見事に答えて、'62/'63 年の連続制覇をも成し遂げている。RC162 からの変更は、バルブの設定変更(18.5mm ×2 →19.0mm×2/17.0mm×2 →17.5mm×2)が成されると同時に、バルブタイミングも変更。他に、特に大きな変更はない。この後に開発されたRC164(1963y)や2RC164(1964y) まで、基本的には熟成を課題とした改良に終始する。RC164 では点火系にCDI を採用。バルブ系の全てに設定変更を与えている。バルブ径はRC163 の吸気19mm×2 →19.5mm×2 、排気側は17.5mm×2 で同じに設定。バルブのリフト量は、それまでの従来の設定値( 吸気5.0mm ・排気5.0mm)から吸気側のみを5.5mm に変更。バルブタイミングにも設定変更を与えている。RC160 から継承したDOHC4 バルブ4 気筒は2RC164を最期に、更に6 気筒化のRC165(1964y ~1965y)へとバトンタッチ。1964年のGPでは、2RC164が2 勝、RC165 で1 勝でヤマハRD56+ フィル・リードに屈し、タイトルを失っている。


RC163

エンジン:前傾並列4気筒

排気量: 249.2cc

ボア&ストローク:44×41mm

圧縮比:10.5

バルブ方式:4バルブ

機関駆動方式:ギア駆動 OH twincam

点火方式:マグネット点火

気化器:ピストンバルブ

最高出力:46ps以上/14,000rpm

最高回転数:18,000rpm

潤滑方式:ドライサンプ

クラッチ:乾式多板

変速機:常時噛合6段

タイヤサイズ:F/2.75-18 R/3.00-18

ブレーキ:F/ツインブレーキシングルカム

R/2連カム

懸架装置:F/テレスコピック R/スイングアーム

車両重量:130kg

最高速度:220km/h以上

風倶楽部

バイク全般のヒストリーが中心となります。バイク好きの人たちが気軽に閲覧できるようにオープンな状態を保っていきたいと願っています。アメブロに掲載してきた記事が多くはなりますが、補足を加えていきます。

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