HONDA ホンダRC165 1964

HONDA ホンダRC165 (1964y)

'64 年のヤマハRD56はフィル・リードのライディングでホンダRC164 を寄せつけず、急遽2RC164を送り込んでも2 勝するのがやっとだった。1964年の終盤となるイタリアGPにはRC165 を送り込み3 位、最終戦日本GPで1 勝目を挙げて'65 年を期待させた。が、250ccクラス初の6 気筒は、極限までコンパクト化されたエンジンゆえに、20,000rpm もの高回転で連続使用するには、些か放熱能力が十分ではなかった。オイルクーラーの装着で息を吹き返した6 気筒(3RC164)は、ヤマハと十分に渡り合える能力を示し、1966年には、マイク・ヘイルウッドと共にタイトルを奪取するも、1965年は苦悩の年となった。前傾並列6気筒のパワーユニットは、ボア・ストローク39mm×34.8mmの249.5cc 。圧縮比は10.45 。バルブは吸気16mm×2 、排気14.5mm×2 。総数24バルブのハイメカを誇るものとなった。キャブレターはベンチュリ径φ20mmの6 器。変速は7 段。潤滑方式はウエットサンプが採用されている。最高出力は54.3ps/17,000rpm、最大トルクは2.32kg-m/14,000rpmとリッター当たり200ps を越えるモンスターパワーを発揮している。又、このモデルからシリンダーとアッパークランクケースを一体構造化。軽量化を図る上での工夫と、高回転化への様々な対策が施されている。クランク軸受けには、オイルギャラリーによる強制給油のニードルベアリングを採用し、耐久性にも寄与させている。

風倶楽部

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