JADE 1991
ホンダ初のクォーターマルチとして鳴り物入りで登場したのだが、スタンダードモデルとしてオーソドックスに仕上げたせいか、ライバルのネイキッドに水をあけられてしまった感もある。エンジンに関してはCBR系をベースとしているだけあって悪いわけがない。これを街乗り用にセットアップし、走りはいたってスムーズだ。問題はやはりこのスタイリング。地味で目立たないとするか、シンプルで落ち着きがあるとするかはユーザーの判断しだいだが、存在感に少々欠けるということは否めない。だが、スタンダードモデルとして何の個性が必要となるのだろうか。バンデットやカタナ、SRV…等のように個性を形作る方がデザイナーとしては難しくはない。このジェイドに真っ向から挑戦して人気となったバリオス(1996.03)こそ、ジェイドのコンセプトを参考にしたものとは言えないだろうか。
0コメント