KAWASAKI KZ440LTD/Z440C/Z550A1/Z550LTD 1980

KAWASAKI KZ440LTD/Z440C 1980

 基本的にはZ400LTD をベ−スに、輸出向け専用のパワ−ユニットを搭載している。440cc のユニットは、Z400LTD のボアを3.5mm アップの67.5mmとして、フロントフォ−クにエアアシストを採用、アジャスタブル・タイプとしている。ウインカ−スイッチをセルフキャンセルとし、国内モデルとの違いを与えている。Z400C は、440LTDのパワ−ユニットの出力値を僅かに 1psアップさせ、国内仕様のZ400(輸出向けZ400B)と共通の車体に搭載。オンロ−ドのベ−シックモデルとして好評を得ている。ディメンションは、'78 年モデルと変わること無く、アルミキャストホイ−ルやフロントに穴空きディスク、更に自動収納式サイドスタンド等が新たに与えられ、グレ−ド感を高めた設定としている。パワ−ユニットそのものは、440LTDも440Cも旧態然としたものではなく、サイレントカム・チェ−ンや自動カムチェ−ン・テンショナ−を採用して、メンテナンスフリ−化を図る等の先進的な機構も与えられている。輸出モデルを、個人でも比較的容易に輸入できるようになった現在、こうした一味違ったベ−シックモデルを安値で手に入れるのも良策である。


KAWASAKI Z550/550LTD 1980

 DOHC4気筒のパワ−ユニットも、もはや特異な神通力を持つでもなく、ベ−シックなパワ−ユニットとして扱われる様になっていた。最も速くこのレイアウトをアメリカンモデルに採用したのはヤマハ(XS750Special/1978y. 3)で、LTD として最初のZ650LTD(1979y.5)は、未だアメリカンとヨ−ロピアンスポ−ツの何方と就かぬスタイルだった。Z400LTD の爆発的な人気に後押しされる様に、'80 年になると、カワサキはKZ1000-G1 LTD を筆頭に、750LTD、550LTD、440LTD、400LTD、250LTD・・と、国内外に向けて大量のアメリカンモデルをラインナップさせてきた。ヨ−ロッパにおいても、高出力一辺倒のスポ−ツモデルに見直しが図られ始めていた頃だった。550cc と言うカテゴリ−は、海外では“コミュ−タ−(通勤車)”としてのもので、国内における400cc のス−パ−スポ−ツとは、ユ−ザ−の捉え方も異なっている。アメリカンにしろ、ヨ−ロピアンスタイルにしろ、好みの違いでの選択で、使われ方に大きな違いはなかった。同じパワ−ユニットを用いたZ550は、Z500とデメンションとて寸分に違わない車体に、ボアを3mm アップさせたユニットを搭載。リアブレ−キをZ500のディスク→ドラムに変えて、フロントさえもダブル→シングルディスクへと簡素化した。コミュ−タ−としてのハッキリとした割り切りが図られて

風倶楽部

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