KAWASAKI GPZ900R 1991
一見してカラーリング変更を施しただけのことではないのかとも思えるのだが、最大のニュースソースは、この年のモデルから初めて国内販売が開始されたことである。まったくナンセンスなパワー規制の為に最大出力が86ps/9000rpmに落とし込まれており、悪評もあり…忍者の衣を着た実両者とまで酷評されてしまった。しかし、車体周りは輸出車同等のシャシー性能は維持されており、この優れたシャシー性能に導かれるように、操縦性はかえって勝っているかのようにさえ思える点が印象的だ。そのおかげで、大型車を意識する事無く、渋滞路でもストレス無く走らせられるモデルに仕上がっている。
KAWASAKI ZXR750 1991
初期型の発売から僅か2年でフルモデルチェンジ。全面新設計と成る力の入ったモデルだ。サイドカムチェーン方式のユニットは、ショートストローク化されると共に、各パーツが見直されると言う念の入れよう。前年迄のモデルと比べ荒々しいタッチが消え、シャープでスムーズさが感じられる出力特性に改められている。倒立フロントフォークの採用やフレームの変更等よりアグレッシブな装いも魅力で、最速のレプリカを目指したカワサキの自信作となった。
KAWASAKI ZXR750R 1991
ノーマルであるZXR750にレース用のスペシャルパーツを盛り込んだ限定モデルである。ワークスモデルであるZXR-7に比類するとも言える仕上がりで、クロスミッションやビッグキャブ、アルミ製のタンク、専用のサスペンション等と言った豪華な装備でモディファイされている。価格は、110万円…ZXR750に僅か25万円の上乗せと言うことを考えると超破格のお値段となる。
ZEPHYR750 1991
カラーリングが微妙に異なる他、サイドカバーのエンブレムも変更されている。デザインが重視のバイクだけにメカニズム面での変更は全くアナウンスされてはいない。ただ、オイル漏れなどの初期トラブルが頻発した初期型に反省したのか、この手のマイナートラブル減少したことを考えると、見えない部分での品質管理が徹底され設計変更を受けている部分もあるのかも知れない。
ZEPHYR 1991
メッキのメーターハウジングを持つ2眼メーターや砲弾型のバックミラーを装備し、より品質感を高めたマイナーチェンジが施されている。Z2のイメージを追ったZEPHYR750とは異なり、FXをイメージしたと思われるZEPHYRではあるのだが、まとまりの良いデザインでオリジナリティーとしての仕上がりの良さは未だに魅力的でもある。
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