スポーツカブC110 1960/C111 1960/C115 1961

スポーツカブC110 1960

 高性能と信頼性の高さで定評のスーパーカブのエンジンをベースに、圧縮比を上げてパワーアップしたモデル。これによってリッター100馬力という、当時の水準を大きくうわまわる5psを実現。また、熱対策としてシリンダーにアルミを採用している点にも注目。新型のバックボーンフレームとセミアップマフラー、リアにせりあがるロングシートなど、実用一点張りの多いこのクラスにあって、スポーティな匂いをプンプン漂わせるライトウエイトスポーツに仕上がっていた。


スポーツカブC111 1960

 C110のバリエーションモデル。ただし、C110が手動式3速ミッションを採用していたのに対し、こちらは実用性をもたせるため、スーパーカブ同様、自動遠心クラッチを採用。マフラーはオーソドックスなダウンタイプを装着。シートをシングルタイプとすることで、リアには頑丈なキャリアを装備した。姉妹車のC110同様、少年たちの夢と憧れを身近に感じさせてくれた'60年代の傑作。


スポーツカブC115 1961

 アップマフラー仕様でスポーティなC110のエンジンを40cc→42ccへとボアアップした姉妹車。スペック的には50cc→55ccとわずか5ccの排気量アップだが、タンデム走行が可能となったうえ、プラス10km/hの制限速度(40km/h制限)が楽しめたため、若いカップルの愛のキューピット便としても広く活躍した。

風倶楽部

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