Z100 1961〜Z50M 1967

Z100 1961y

「モンキー」を語る上で欠くことの出来ないモデルが、このZ100と言うことになる。

 1961年、東京・晴海で行われた第8回全日自動車ショーの会場で初めて一般に紹介されることとなった。が、実はそれ以前にも特殊な状況でも披露されていた。

 それは、ホンダ埼玉製作所の運動会におけるアトラクション会場でのお披露目であった。遊技用の乗り物として考案された様々なバイクの中に「モンキー・オートバイ」と記したモデルがあった。スーパーカブC100のOHVエンジンをそのままに、サスペンションさえもたない極小の風変わりなオートバイだった。

 今でこそ、各ユーザーのアイディアで様々なモディファイが加えられ、そのユニークさで目を引くものとなっている。が、この「モンキー・オートバイ」にはプロが造り出しただけに、まとまりのあるバイク本来のもつ本格的な風格がにじみ出ている。どんな発想で考案されたかは知る由もないが、各所の作り込みは入念に行われており、真剣さと真面目さが確認できる。

 現存するZ100には、C110のタンクをもったものが多く残されている。が、C110に関しては、白タンクが1960年にデビュー。メッキタンクは1962年以降に生産されているもの。Z100は、1962年12月にデビューしているが、この時にはトライアングル型のタンクが与えられている。

 C100のタンクを与えたZ100の発売が1964年からとなっているのだが、実際には、試作段階に1960年に発売されたC100のタンクを与えている…と言った言葉も聞こえてくる。オリジナルのままに現存するモデルは稀なだけに、なかなかお目にかかることは少ない。


モンキーZ50M 1967

 前後5インチの小さなボディにスーパーカブのOHCエンジンを搭載。サスペンションは前後ともにリジットだが、3段ミッションを備えるなど、その姿から想像する以上の走りが楽しめた。ハンドルやシートを折りたためば、クルマのトランクにも収めることができた、いわばレジャーバイクの元祖である。

風倶楽部

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