HONDA ホンダRC174 (1967y)
RC170(1961y)からスタートした4 気筒350cc クラスのチャレンジは、RC173(1966y)で一応のピリオドを打ち、RC174(1967y)で6 気筒のパワーユニットを用いることになる。RC170 は、当初RC141 のボア・ストローク(44mm×41mm) を僅かにボアアップ(44mm →47mm)しただけでスタート。続くRC171(1962y)から専用の設定を与えられることになる。RC171ではボア・ストローク(49mm ×45mm)/RC172(1965y)50mm×44.5mm/RC173ではRC172 を継承して、350cc クラスのGPを1962y から4 年連続で制覇している。'66 年にはマイク・ヘイルウッドの6 連勝と圧倒的な強さでタイトルを維持し、このクラスにあって敵無しの快進撃を続けていた。RC174 は、250cc の6 気筒(RC166改) のパワーユニット( ボア・ストローク/41mm ×31.5mm) をストロークアップ(37.5mm)した297.1cc と、RC172やRC173mの349.5cc のフルスケールとはことなる内容を持っていた。しかし、それでもヘイルウッドの6 勝とR.ブライアンの挙げた1 勝で'62 年以来の6 連覇を成し遂げ、栄光の軌跡を一度たりとも踏み外すことは無かった。65ps/17,000rpm、2.8kg-m/16,000rpm 以上と言うパワースペックで最高速度は255km/h を越す。
HONDA RC173 1966
エンジン形式:前傾並列4気筒
排気量:349.50cc
ボア&ストローク:50×44.5mm
圧縮比:11:1
バルブ方式:4バルブ
機関駆動方式:ギア駆動DOHC
点火方式:トランジスター点火
気化器:ピストンバルブ方式
最高出力:70ps以上/14,000rpm
潤滑方式:ウエットサンプ
クラッチ形式:乾式多板
変速機形式:常時噛合6段
最高速度:250km/h以上
車両総重量:144kg
タイヤサイズ:F3.00-18 R3.25-18
ブレーキ方式:F/ W2リーディング R/ 2リーディング
懸架方式:F テレスコピック R スイングアーム
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