HONDA CBR400F 1985
CBX400F を引き継ぎ1983y に発売されたCBR400F は、その特異な機構を持つパワーユニットの出力特性を武器に人気を高めていった。時代は既にレーサーレプリカ然としたフォルムに支持を高めていただけに、CBR も又、細部をリファインしてよりレーシーな印象に仕上げてきている。マイナーチェンジの箇所は、2 本出しから集合に替え、エキパイからサイレンサー部まで磨き込まれたオールステンレス製のマフラー。ダイマグ風のホイール、新装備の軽量アルミ製のスイングアーム等で、新たにラインナップに加わったFORMULA-3 にはシングルシートやフロントフォーク・スポイラーが装備されている。パワーユニットのREV に関しては、応答回転数のセッティング変更を行い、従来モデルとのパワーフィーリングの違いを体感上でも確認できる程の特性に仕上げてきていた。又、従来のメーターパネルを一新、インジケーターランプと3 眼のメターはそれぞれが分離され、視覚的にもスポーティーさが強調されてもいる。走行面では、リアサスとリム幅の変更で滑り出しの限界が上がり、旋回性能が安定性と共にレベルアップしたものとなっている。サスペンションも従来モデルと較べソフトな印象から腰の強いシッカリとしたものになり、コーナーへの進入も安心して行える様になった。2 バルブから4 バルブへのロケット加速とエキゾーストノートの変化は未だに魅力的。
CBR400F 1985
画期的メカニズムで人気を得た初代CBR400F('83年発売)だったが、GSX-RやFZR400といった強力なライバルモデルの相次ぐ登場で、その優位性にもかげりが・・。こうした状況に対応するため、テコ入れを図ったのがこの年式のモデル。新たに4into1の集合マフラーを採用し、各部にアルミやステンレス素材を多用するなど、クォリティの向上が図られた。
CBR400Fエンデュランス 1985
前の年にデビューしたばかりのエンデュランスだったが、ベース車のマイナーチェンジに伴い、こちらも装いも新たに登場。基本構成はCBR400Fの'85年型と同じで、これにデュアルヘッドライト装備のハーフフェアリングを装着し、エンデュランス仕様にしたもの。乾燥重量は従来モデルに対し、2〓減に仕上がっている。
CBR400F-F3 1985
エンデュランスをベースに、F3レースをイメージして発売されたバリエーションモデル。最近のSP仕様のようにクロスミッションや乾式クラッチを採用しているわけでもなく、F3と呼ぶにはいささか抵抗もあったが、ゼッケンプレートがペイントされたシングルシート、ワークスカラーを彷彿させる鮮やかなコントラストとストライプを活かしたボディカラーは、レーサー気分を盛り上げるには、そこそこのインパクトをもっていた。
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