VT250スパーダ 1988
『セナのバイク』と言うキャッチフレーズの名の下に一大センセーショナルを巻き起こし、今でも熱狂的な支持者に愛されている。VT250Fに代わるモデルとして、底抜けに明るいイタリアンカラーで登場したスパーダ。熟成を重ねたエンジンを、世界初のアルミ鋳造中空一体構造のフルキャストフレームに搭載。CASTECと呼ばれたこのフレーム、溶接部が最小限に抑えられるというメリットから、高い剛性と軽量化を両立。実際、乾燥重量はシリーズ最軽量の140kgを実現。バランスのとれた前後と相まって、恐ろしく軽快なフットワークが加わり、街を鮮やかに彩った。マンネリ気味だったVTシリーズに新鮮な息吹を与えた意欲作だ。
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