KAWASAKI Z400LTD/Z400LTD-II 1979-1981

KAWASAKI Z400LTD 1979

 日本において、アメリカンスタイルを最もポピュラ−にした先駆けモデル。どちらかと言えばヨ−ロピアン・スポ−ツを原点としていた日本車が、こうした傾向に向かったのは、必ずしもアメリカ市場を意識してのことだけではない。ヨ−ロッパにおいても日本においても、需要に多様化が現れ始めていたからでもある。ロ−ドスポ−ツモデルにプルバックハンドル、ハイバックシ−ト、を取り付けただけの疑似的(失礼ながら)なモデルでは、却ってインパクトにならず、思い切った処方が必要だった。カワサキは、Z400をベ−スモデルに、シ−トレ−ルを思い切りロ−ダウンさせた。このスタイルは「和製アメリカン」とも呼ばれ、新鮮な印象を持ってユ−ザ−に迎えられた。更にこのモデルをベ−スに、本格的な“チョッパ−”に改造、ライディングスタイルまでを一変させた向きも現れ始めた。オ−トバイを生活の「足」から切り離し、スポ−ツと捉えるばかりでなく、既にライフスタイルの一部に置き換えて楽しむ時代にもなっていた。



KAWASAKI Z400LTD-II 1981

 Z400FXのパワ−ユニットをそのままに、LTD のスタイルに身を包んだ、ファンキ−な走りで魅力のモデルだった。フロントフォ−クにはエアアシストのサスを、リアには新たにアジャスタブル・ダンパ−と穴空きのディスクプレ−トを装備したブレ−キシステムを採用、強烈な走りにも対処している。ホ−スバックライディングのユッタリポジションからの強烈な加速は、否応なしに上体をのけ反らせてしまう。中低速・・を等と言う設定は与えずに、カッ飛び派のアメリカン・ライダ−を狙った異色のモデルだった。

風倶楽部

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