KAWASAKI Z500 1979

KAWASAKI Z500 1979

 Z400FXのベ−スとなった輸出モデル。ボア&ストロ−クは、Z400FXの52×47mmに対し、55×52.4mm。出力は400FX を9ps 上回る値を発生させている。フットワ−クそのものは400FX と同じだが、トルクが太った分高速コ−ナ−では多少のアンダ−ステア−が出る。しかし、スロットルコントロ−ルだけで容易にマシンの向きを変えられるあたり、サスペンション能力の高さも伺える。カワサキ独自の不等ピッチ・マルチホ−ルのトリプルディスクは、メタルパッドにより強力なストッピングパワ−を得ており、高速域からのブレ−キングにも安心感を与えてくれる。世界中に熱狂的とも言える支持者を急増した程の人気モデルだった。エンジンのパワフルさもさることながら、バランスに優れたフレ−ム設計の確かさが各国のジャ−ナリスト達に特筆されていた。400/500FX の優秀さは、当然のようにレ−ス界でも証明され、特に国内において最も過酷とも言える「鈴鹿8時間耐久」において、'78 年、'79 年と連続で出場。1000ccクラスのモンスタ−マシンやTZ750/350 と言ったレ−サ−に混じって、総合で18位、29位と大健闘している。勿論のこと大改造が施されてはいるものの、基本性能の確かさがなければ果たせたことではない。'80 年には、ボアを3mm アップしたZ550FXにグレ−ドアップ。国内向けにもリリ−スされる。出力値は僅かに1ps を上回る。

風倶楽部

バイク全般のヒストリーが中心となります。バイク好きの人たちが気軽に閲覧できるようにオープンな状態を保っていきたいと願っています。アメブロに掲載してきた記事が多くはなりますが、補足を加えていきます。

0コメント

  • 1000 / 1000