GPZ1100 1995
高性能を快適なレベルで行われるように、高速走行時の安定性とポジションのリラクゼーション化が合わせて行われている。パワーユニットは、ZZ-R1100と共通のボア&ストローク(76×58mm)、圧縮比は(11.0:1から10.1:1)とし、最も必要とするレンジでの出力特性の向上が図られている。
ZZ-RのダウンドタフトタイプのVKD40のキャブレターは、サイドドラフトCVK38に転換。極低速域から中速域で活発な特性が稼ぎ出されている。
最高出力は、97ps/8500rpm、最大トルク9.0kg-m/4500rpmとして輸出仕様のZZ-R1100の147ps/10500rpmには到底追いつけることのない出力規制に縛られてはいるものの、日本の道路事情を考えれば充分に威力は発揮出来るもの。また、ZZ-Rにあるツインラムエアのシステムは採用されていないものの、クーリングのキャパシティーは同じ21.700Kcal/hrで出力の安定化が図られているので安心感はある。
エキゾーストパイプは、1番と4番、2番と3番をそれぞれに連結し集合させた4-1-2とし、レブリミッターの作動する11000rpmまで息つきも無くスムーズな加速性能が活かされている。
フレームは、スチール製のダブルクレードル。エンジンマウントは、前側を1点支持のラバーマウントとし、後方は2点支持のリジットマウント。ダウンチューブ右側を可動式としてメンテナンス性の向上にも寄与している。
ZZ-Rと最も異なるのは、ホイルベースの設定値で、1495mmから1510mmと伸長。キャスター&トレールは、ZZ-Rの26°50’/107mmから27°00’/110mmと、より安定性にふった設定がなされている。
フロントフォークは、インナーチューブ径を41mm(ZZ-R:43mm)とし、ホイールトラベルは120mm。リアは、フルアジャスタブルのユニトラックホイールトラベルは125mm。
ブレーキは、300mmのダブルディスクにピンスライド式のデュアルピストンスライド式のキャリパーで装備したフローティングタイプ。リアは、ピンスライド方式でキャリパーをスイングアームに直付けして250mmのディスクが与えられている。
リッターバイクのベーシックスポーツマシンとして登場した’95年型GPZ1100は、GPZ900Rの直系の頂点に立つモデルとして十分な基礎能力を有している。
22リッターのフューエルタンク、ZZ-Rよりも400mmアップのハンドル、前方に30mm移動したステップ等、ライダーの身になって使い勝手の良いモデルに仕上がっていた。
GPZ1100 1995y
エンジン:水冷 4サイクルDOHC 4バルブ 4気筒 排気量:1,052cc ボア×ストローク:76×58.0mm 圧縮比:10.1 最高出力:97ps/8,500rpm 最大トルク:9.0kg-m /4,500rpm 点火方式:トランジスタ 始動:セル クラッチ:湿多 ミッション: 6速 (①2.800 ②2.055 ③1.590 ④1.333 ⑤1.153 ⑥1.035) 全長:2,180 全幅:720 全高:1,210シート高:790 軸間距離:1,520 地上高:130mm 重量:242kg 燃料タンク容量:22 燃費:28km/ キャスター:27°トレール:110mm タイヤ:F・120/70-17 R・170/60-17 価格:86万 9千円
GPZ1100/ABS 1996y.3
エンジン:水冷 4サイクルDOHC 4バルブ 4気筒 排気量:1,052cc ボア×ストローク:76×58.0mm 圧縮比:10.1 最高出力:97ps/8,500rpm 最大トルク:9.0kg-m /4,500rpm 点火方式:CDI 始動:セル クラッチ:湿多 ミッション: 6速 (①2.800 ②2.055 ③1.590 ④1.333 ⑤1.153 ⑥1.035)全長:2,180 全幅:720 全高:1,210 シート高:790 軸間距離:1,520 地上高:130mm 重量:243/252kg 燃料タンク容量:22 燃費:28km/ キャスター:27°トレール:110mm タイヤ:F・120/70-17 R・170/60-ZR17価格:86万 9千円/105 万円
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