VULCAN 1500/VULCAN 800 1996

VULCAN1500 Classic

 ファットで重厚なボディに、世界最大級のVツインユニットを搭載した、カワサキアメリカンのフラッグシップモデル。深い前後フェンダーや極太フロントフォーク、ワイドハンドルに幅広タンク、メッキパーツの多用など、クラシカルなアメリカンらしさも見事としか言いようがない。エンジン排気量は1470cc。水冷SOHC4バルブという現代的な設計が施されているが、パワーはまったく無視し、徹底したトルク重視型のセッティングとなっている。旧型バルカンもトルクの太さに定評があったが、クラシックではバルブタイミングや点火時期をさらに低速型に変更し、なんとキャブレターがシングル構成に。はじけるようなパルス感も抑えられ、アイドリング付近からのラフなスロットルワークにも、300kgはあろうかという巨体を優々と加速させていく様は圧巻だ。


VULCAN800/VULCAN800Classic

 長いフロントフォークに細身の21インチフロントホイール、スリムなライディングポジションが魅力のバルカン800。低速トルク型のエンジンは、最大トルクを3500回転という低回転で発生し、乾燥重量228kgのボディを力強く加速させる。800クラシックは、フロントの極太16インチタイヤをはじめ、前後ディープフェンダー、フロントフォークカバーなど、本家ハーレーFL系を彷彿させる演出でクラシカルにまとめているのが特徴。基本メカニズムは共通だが、ファットになったフロントタイヤによるバネ下重量の増加を補うため、フロントのディスクブレーキには制動力に優れる2ポットキャリパーを採用。170mmへと大型化されたヘッドライトやセパレート風仕上げの一体型シート、ハンドルホルダーの変更など、クラシック独自の仕様は細部に及んでいる。

風倶楽部

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